手軽でおもしろいクローンエフェクト
動画編集の技術が上がったなと実感するのが「クローンエフェクト」です。
「クローンエフェクト」とは簡単にいえば一画面の中に同じ人やモノが複数登場して動きまわるという効果のことで、現在販売されている「Adobe After Effects」のような高性能動画編集ソフトを使えば比較的簡単に作成することができます。
クローンエフェクトは人気のバラエティ番組で芸能人を使って制作した作品が出るなどかなり注目されており、今もたくさんのクリエーターたちが独自の方法でクローンエフェクトを使った作品を生み出しています。
クローンエフェクトのすごいところは、合成で作られた作品であるにもかかわらずちょっと見ただけではすぐに合成とはわからないくらい精巧に作ることができるということです。
コツをつかめば素人でも簡単にできます
クローンエフェクトの作り方を簡単に説明します。
まず撮影をするときにカメラを固定して一旦画面を撮影したあと、余計な部分(背景など)をなくして複数の映像を重ねていくという方法をとります。
動画を作成するときには「レイヤー」という同じ時間の中に複数の画面が動くしくみをとるため、背景だけを固定して動くものを複数配置すれば同じ時間軸の中で同時にいくつかの動きを見せることができるのです。
この方法を使えば一度撮影した人が同じ画面で同じ動きをするという効果を出すことができるので、簡単にクローン人間ができるということになります。
と、言葉で説明するのは簡単ですが実際に作ってみるのは結構な手間で、また自然に見せるためには相当のテクニックが必要になります。
ぱっとみて「面白い!」と感じる映像も、数秒の中に何時間もの苦労と凝縮したアイディアが詰まっているのだということをわかってもらえると嬉しいです。